『ライブ本番は、最後の「打ち上げ」と思うくらいが丁度いい』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

ライブに出ることが決まると、楽しみな反面、不安になる人も多いと思います。

ちゃんと弾けるだろうか。
間違えたらどうしよう。
緊張して頭が真っ白になったらどうしよう。
お客さんからどう見られるだろう。

特に初めてライブに出る人なら、そう思うのは当然だと思います。

ライブは人前で演奏するものですから、「人に見られる」「自分の演奏を聴かれる」「自分の出来が試される」という考え方も、ある意味では間違っていません。

ただ、自分は本番を少し違う角度から捉えることもできると思っています。

前日までは、もちろん練習します。

弾けていないところも気になるし、間違えやすいところも確認する。少しでも良い演奏にしたいので、できることはなるべくやって本番を迎えたいと思っています。

でも、本番当日になったら「自分がどれくらい弾けるか」ということは、もう家に置いてきます(笑)。

そもそもライブなんて緊張するし、初めての場所なら普段のスタジオとは音も環境も違います。

いくら練習した曲でも、何かしら失敗するものだと思っています。

もう、失敗することが前提です(笑)。

もちろんプロなら話は別です。
お金をもらい、きちんとした演奏をお客さんに届けることが仕事です。

でも、自分たちがやっているライブは、それとは少し違うと思っています。

例えば、バンドを組んでから本番までの活動全部を10としたら、自分にとってライブ本番は2とか3くらい。

残りの7とか8は、それまで一緒にやってきた時間です。

個人練習をしたり、みんなでスタジオに入ったり、相談したり、うまくいかなかったりしながら、少しずつ曲が形になっていく。

自分にとっては、むしろそちらがバンド活動のメインです。

だから本番は、その最後にある「打ち上げ」みたいなものだと思っています。

ここまでみんなでやってきた。
じゃあ最後に、ライブハウスで思いっきり音を出して終わろう。

そんな感覚です。

大人になってから、音楽を通して出会った人たちと、一緒に練習して、好きな曲をライブハウスのステージで演奏する。

考えてみれば、それだけでもかなり幸せなことだと思います。

だから本番では、「ちゃんと弾かなきゃ」よりも、「今日このメンバーと演奏できて幸せだな」という気持ちを優先します。

そして、こんな自分と一緒にやってくれたことに感謝して、「自分はめちゃくちゃラッキーなんだ」という気持ちを、しっかり感じるように意識します。

極端に言えば、自分は弾かないで、ステージの端からみんなが演奏しているところを眺めていたいくらいです(笑)。

それくらい、その時間そのものを楽しみたい。

そして、自分はライブが終わったあとも、基本的に反省会をしません。

「あそこ間違えちゃった、ごめん」
「うまくできなかったね」

そんな話も、できれば一緒に演奏したメンバーにはしてほしくないと思っています。

自分が間違えても謝らないし、人が間違えても気にしません。

間違えないためにステージに立っているわけではないからです。

これは「適当にやればいい」という話ではありません。

前日までは、できるだけ準備する。
一緒に演奏する人たちのためにも、自分のできることはやる。

でも本番になったら、自分や他人を採点したり、評価したりすることは一切やらない。

「できた、できなかった」ではなく、「ここまで一緒にやってきたみんなと、今日ステージに立てる」というほうへ、自分の気持ちをチューニングしていく。

そして終わったら、

「楽しかったね」
「一緒にやれてよかったね」

で終わりたい。

特に初めてライブに出る人や、練習すればするほど不安になってしまう人には、こんなライブの捉え方があってもいいんじゃないかと思います。

ライブは、自分の出来を試される場所でもある。

でも同時に、そこまで一緒にやってきた時間の最後に、みんなで音を出して楽しむ場所でもある。

せっかくなら最後は、「何回間違えたか」ではなく、

「今日、楽しかったな。みんなと演奏できて幸せだったな」

そう思ってステージを降りたい。

私生活では、うまくいかないこともたくさんあります。

でも、せめて趣味の音楽くらいは、思いっきりハッピーでいたい。

そう思いません?

というのが、ちょっと変わり者の自分の考え方です(笑)。