『バンドを先に作るのではなく、ゴールを先に決める。』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

コミュニティでは、セッションとは別に、期間限定でバンドを組んでライブに出演する企画も行っています。

何度かスタジオに入り、本番で演奏したら一旦活動を終える。そんなスタイルです。

この形を続けてきて感じるのは、バンド活動で意外と難しいのは演奏そのものではなく、「目標をどう設定するか」なのではないかということです。

最初はメンバーと音を合わせるだけでも十分楽しいものです。新しい人と出会い、一緒に演奏するだけでワクワクします。

しかし、その状態だけで何か月も続けるのは案外難しいものです。

「次は何をするの?」
「いつまで練習するの?」
「どこで演奏するの?」

そうしたことが曖昧なままだと、少しずつモチベーションが下がってしまうことがあります。

一般的には、まずバンドを組み、それからライブを探したり目標を決めたりすることが多いと思います。

でも、このコミュニティでは少し考え方が違います。

まず最初に、「11月のミニライブで演奏する」「この日に発表する」といったゴールを決めます。

そのゴールが決まってからメンバーを募集し、練習を始めます。

つまり、バンドを作ってから目標を考えるのではなく、目標があるからバンドが生まれる、という発想です。

発表の日が決まっているからこそ、「次の練習までにここまで弾けるようになろう」「あと一回合わせれば形になりそう」と、一つひとつの練習にも意味が生まれます。

もちろん、演奏の完成度だけを求めているわけではありません。

限られた期間の中で同じ曲を育て、本番を迎える。その過程そのものが、この企画の楽しさだと思っています。

だから私自身は、「バンドを作ること」がコミュニティの役割だとは考えていません。

本当に大切なのは、参加者が目指せるゴールや発表の場を用意することです。

目標があるから人が集まり、練習が始まり、自然とバンドが形になっていく。

その流れを生み出す環境をつくること。

それが、このコミュニティの役割なのだと考えています。