『セッションとミニライブ、それぞれの楽しさについて』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

ライブワゴンミュージックでは、現在いくつかの形で音楽の場を作っています。

その中でも大きなものとして、以前から行っている「事前に曲を決めて行うセッション」と、ここ最近少しずつ力を入れている「期間限定バンドによるミニライブ」があります。

この2つについて、自分の中でも少しずつ考え方が整理されてきました。

セッションとミニライブは、どちらが上とか、どちらかに進まなければいけない、というものではありません。

また、セッションの延長線上にミニライブがある、という言い方も、少し違うように感じています。

もちろん、セッションで知り合った人同士が、その後に期間限定バンドを組んだり、ミニライブに出演したりすることはあります。そういう意味では、セッションが人と人との出会いの場になっているのは間違いありません。

実際、新しい参加者がリアルに顔を合わせる入口としては、やはりセッションの役割は大きいと思っています。

ただ、セッションと期間限定バンドは、音楽の楽しみ方としてはかなり違います。

セッションには、その日、その場、そのメンバーで音を合わせる楽しさがあります。

一回限りだからこその気軽さがあります。偶然の面白さもあります。多少うまくいかなかったとしても、その場で音を出して、誰かと合わせて、そこでしか生まれない時間を共有する。その楽しさは、セッションならではのものだと思います。

一方で、期間限定バンドやミニライブには、また別の楽しさがあります。

何度か同じ曲を合わせたり、同じメンバーで練習したりしながら、曲や音を少しずつ形にしていく楽しさです。

セッションでは、一回演奏して終わりです。
もちろんそれが面白さでもあります。

ただ、その一方で、演奏が終わったあとに「もう少しできたかもしれない」「もう少し形にしてみたかった」と感じることもあります。

その気持ちを、もう一度、もう二度、何回か合わせることで少しずつ育てていく。
それが期間限定バンドの面白さなのだと思います。

これは、セッションより本格的だから良い、という話ではありません。

その場限りの音を楽しむセッション。
何度か合わせながら音を形にしていく期間限定バンド。

この2つは、上下関係ではなく、楽しみ方の違いだと思っています。

ライブワゴンミュージックは、セッションだけを楽しむ方もいていいと思っています。
1曲だけ参加する人がいてもいいですし、その日だけ音を合わせて楽しむという関わり方も、とても大切です。

一方で、タイミングや気持ちが合えば、期間限定バンドやミニライブに参加してみるのも面白いと思います。

何度か合わせることで、最初は見えなかった曲の形が見えてくることがあります。
自分の演奏だけでなく、他のメンバーの音も少しずつわかってくる。
曲全体の雰囲気や、バンドとしてのまとまりも、少しずつ変わっていきます。

その過程には、セッションとは違う面白さがあります。

ただし、期間限定バンドへの参加を、すべての人に求めたいわけではありません。

人によって、音楽との関わり方は違います。
忙しさも違いますし、やりたいことも違います。
今はセッションだけで十分という人もいると思います。
逆に、少し深く関わってみたい時期もあるかもしれません。

大切なのは、どちらか一つに決めることではなく、自分に合った深さで音楽に関われることだと思っています。

セッションは、その日限りの音を楽しむ場。
期間限定バンドは、何度か合わせながら音を形にしていく場。
ミニライブは、その形になったものを人前で演奏してみる場。

ライブワゴンミュージックでは、この両方の楽しさを大切にしていきたいと思っています。

セッションだけのコミュニティでもなく、ライブ出演だけを目指すコミュニティでもない。

その場で音を合わせる楽しさもあり、少し時間をかけて曲を作っていく楽しさもある。
参加する人が、自分に合った距離感で関われる。

そういう音楽コミュニティでありたいと思っています。

今後も、事前曲決めセッションは大切な入口として続けていきます。
同時に、期間限定バンドやミニライブという形も、少しずつ育てていきたいと思っています。

どちらか一方ではなく、どちらにも違う意味がある。

その違いを大切にしながら、無理なく、でも少しずつ面白い場を作っていければと思っています。