『セッションの一曲が、誰かの音楽の入口になる』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

セッションを開催していると、洋楽・邦楽に関わらず、その場で初めて聴く曲に出会うことがあります。

よく知っている曲が演奏される楽しさもありますが、まったく知らなかった曲や、名前だけは知っていたけれどほとんど聴いたことがなかったアーティストの曲に出会うこともあります。

ここでいう「新しい音楽」は、最近の音楽という意味だけではありません。
何十年も前の曲であっても、その人が今まで聴いたことがなければ、その人にとっては新しい音楽です。

そして面白いのは、オリジナルを知らない状態で、目の前の参加者の歌や演奏を聴き、「この曲いいな」と感じることがあるということです。

つまり、目の前の参加者の演奏が、その音楽への入口になるわけです。

これはセッションならではの、とても面白い現象だと思います。

セッションでの演奏は、完成されたライブとは違います。
事前に全員で何度も練習を重ねているわけでもなく、その場限りの組み合わせで演奏することも多いです。

それでも、その時の歌や演奏が自然に耳に残ることがあります。
その曲の雰囲気が伝わったり、歌っている人の感じが曲に合っていたり、演奏から何かが伝わったりすることで、「あとでこの曲を聴いてみよう」と思うことがあります。

もちろん、演奏する側が必要以上に気負う必要はありません。
セッションは、まず自分自身が楽しむための場です。

ただ、自分が楽しむために演奏している一曲が、同時に誰かにその曲を知ってもらう一曲になることもあります。

そのことを少し意識すると、演奏への心構えも少し変わるかもしれません。

上手く見せるためというより、その曲の魅力が少しでも伝わればいい。
自分が好きで選んだ曲を、誰かがそこで初めて知ってくれるかもしれない。

そう考えると、セッションは単に演奏して終わりの場ではなく、参加者同士が音楽を紹介し合う場でもあるのだと思います。

自分が好きな曲を持ち寄る。
誰かがそれを聴く。
そこからまた、その人にとって新しい音楽への興味が広がっていく。

そういうことが自然に起こるのも、セッションの大きな魅力の一つだと思っています。