『音楽の意味は変わっていく(後編)』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

音楽コミュニティを続けていて感じることがあります。音楽というのは、必ずしも「上手くなるためのもの」だけではないということです。

もちろん技術は大事です。練習すれば上達しますし、上手くなれば演奏の幅も広がります。ただ、ある程度年齢を重ねた人にとっては、それだけが音楽の価値ではなくなってくる気がします。

むしろ大きいのは、音楽が「場所」になることです。

仕事でも家庭でもない、もう一つの場所。
そこで人と会い、音を出し、少し話をして帰る。

それだけのことですが、大人になるとこういう場所は意外と少ない。仕事の関係や家庭の関係など、何かしら役割のある場所ばかりになってしまうからです。

だからこそ、音楽はその装置になりやすいのだと思います。
誰かが演奏し、誰かが支え、誰かが聴いている。
主役になる人もいれば、脇役になる人もいる。

その役割はその時々で変わります。

コミュニティを運営していると、音楽そのものよりも、むしろ「どういう場を作るか」ということの方が重要なのではないかと感じることもあります。上手い人が集まる場所にするのか、初心者でも参加できる場所にするのか、演奏のクオリティを重視するのか、それとも人の集まりを大事にするのか。

どれも間違いではありませんが、バランスが難しいところでもあります。

実際のところ、今やっているコミュニティも、まだ完成形だとは思っていません。むしろ試行錯誤の途中です。色々なことを試してみて、うまくいくこともあれば、思ったようにいかないこともあります。

ただ、その過程自体が意味のあることなのだろうとも思っています。

これから年齢を重ねていく人たちにとって、音楽が楽しめる場所はきっと必要になります。若い頃のように音楽で何かを目指すというよりも、音楽を通して時間を共有する場所。音を出す人、支える人、聴く人、それぞれが自然に関われる場所。

そんな場所をどう作っていくのか。
そして今あるコミュニティをどう変えていけばいいのか。

まだ答えは出ていませんが、考えながら少しずつ形にしていけたらいいなと思っています。