『音楽の意味は変わっていく(前編)』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

音楽との向き合い方は、年齢とともに変わっていくものだと思っています。
若い頃の音楽は、多くの場合「外」に向かっています。上手くなりたい、認められたい、良いバンドを作りたい、誰かに聴いてほしい。音楽を通して自分の価値を証明しようとするようなところがある。だから技術やセンス、オリジナリティといったものが重要になります。ある意味で、音楽は勝負の場所でもあります。

それはそれで自然なことだと思います。若い頃は、何かを目指して努力すること自体に意味がありますし、そこから得る経験も多いからです。

ただ、年齢を重ねてくると、音楽との関係が少しずつ変わってくるように感じます。
50代、60代になっても音楽を続けている人はたくさんいますが、その多くは若い頃とは違う形で音楽に向き合っています。

上手くなることよりも、自分が楽しめるかどうか。
仲間と良い時間を過ごせるかどうか。

そういうことの方が大事になってくる。

若い頃は音楽で何かを手に入れようとしていたのに対して、年齢を重ねると音楽そのものを楽しむようになる。音楽が目的になる、と言ってもいいかもしれません。

同じ曲を演奏していても、感じ方はまったく違います。昔好きだった曲を今もう一度やると、その曲と一緒に当時の時間や記憶まで蘇ってくることがあります。音楽は単なる娯楽というより、自分の人生と重なってくるものになっていきます。

若い頃の音楽が未来に向かうものだとすれば、年を重ねてからの音楽は、人生を味わうもの。

どちらが良いという話ではありません。
ただ、意味が変わっていくのだと思います。

そして、この「変わっていく」ということ自体が、音楽の面白いところでもあります。