『音楽に上手い・下手は必要か?』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

演奏の上手い・下手について、コミュニティの中でも時々触れることがあります。

自分は、この「上手い・下手」という考え方を、ここ10年ほど重要なものだとは思わなくなりました。
もちろん技術の差はありますし、できること・できないことの違いもあります。それを全否定するつもりはありません。

「それはある程度できる人の意見ではないか」と思われるかもしれません。
確かに、始めたばかりの頃はできないことばかりで、自分の演奏に物足りなさやふがいなさを感じていました。
他人と比べてがっかりすることもありました。比較してしまうのは自然なことですし、誰にでもある感情だと思います。

ただ、年齢を重ねるにつれて、少しずつ気づくこともある。
誰かと比べること自体に、あまり意味がなくなってくるということです。

若い頃は、順位や評価が目に見える世界に身を置くこともあります。
でも今、自分たちがやっているのは競技ではありません。純粋な趣味です。
勝敗も順位もありません。
であれば、他人との比較を前提にする必要は本来ないはずです。

比べるとするなら、昨日の自分、1年前の自分ですよね。
「あのときより少し落ち着いて弾けた」
「前よりも人の音を聴けるようになった」
「今日は失敗なく弾けた」
その変化のほうが、ずっと実感があります。

演奏は、車の運転に少し似ています。
確かに運転にも上手い・下手はあります。でも10年も運転していれば、大抵の人は普通に目的地にたどり着きます。
「自分はあの人より下手だ」と毎回比べ続けながら運転している人は、あまりいないのではないでしょうか。

音楽も同じで、続けていれば自然と身につくものがあります。
そして、比べること自体に意味が無いことに気づきます。
何より、誰かと出会い、同じ場所で音を出しているということ自体が、実はすごいことだと思いませんか?

忙しい日常の中で時間を作り、楽器を持ち寄り、同じ曲を演奏する。
それだけで、もう十分に価値があることです。

上手いかどうかよりも、誰と、どんな時間を過ごしているか?

そんなことを大切にしたいですよね。

今は気づかなくても、わからなくても、いつか気づく日が来ると思います。