(シリーズ)『初心者バンド、ただいま進行中。|初心者企画、この半年で見えてきたこと』

さいたま~都内を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

この半年ほど、初心者の方に向けた取り組みを進めてきました。
声をかけるところから始まりました。
「やってみたいけれど不安がある」「ブランクが長い」「バンド経験がない」――そういった方に対して、まずは参加のハードルを下げるところから動きました。

そのうえで、個人参加ではなくバンド単位で動けるように4組を編成しました。同じ立場のメンバー同士でパートを決め、課題曲を決め、定期的に練習を重ねています。単発の体験ではなく、一定期間取り組む前提で動いているのが今回の特徴です。

3月には中間発表会を予定しています。完成度を競う場ではなく、「人前で演奏してみる」という経験を持つことが目的です。ここで一度区切りを作ることで、練習にも明確な目標が生まれています。

そして4月にはTMCへの参加を予定しています。初心者企画の中だけで完結するのではなく、通常のイベントの枠組みの中に実際に入っていく流れです。特別扱いではなく、コミュニティの一部としてステージに立つ。その段階までを一つの流れとして設計しています。実施はこれからですが、現時点でほぼ全員が一連の企画に参加予定となっています。

参加者にとっての変化は明確です。
最初は「できるかどうか分からない」という立場だった方が、いまは本番を前提に練習を進めています。出るかどうか迷う側から、出る前提で準備する側へ。この違いはとても大きいものです。

バンドという単位で動くことで横のつながりが生まれ、発表の機会があることで練習に具体性が出る。ただ「やってみたい」と思っている状態とは明らかに違う空気ができています。

そしてこの動きは、参加者だけの話ではありません。
コミュニティ全体として見ても、人数が増えることでイベントの組み方に余白が生まれます。出演の選択肢が広がり、企画の幅も広がります。初心者企画は“支援”という側面もありますが、それと同時に、コミュニティの循環を太くする役割も持っています。

正直に言えば、誰かのためだけに動いているわけではありません。
新しい人が入り、関わる人が増え、全体の厚みが出ることは、自分自身にとってもメリットですし、今後のイベント設計にも直結します。結果として、参加者にも還元されていきます。

一方で、負担が小さいわけではありません。説明や調整も多く、伴走の時間も必要です。4月でひとまず一区切りとなりますが、第二弾をどうするかはまだ決めていません。

続ける価値はあるのか?
やりたいと思っている人はどれくらいいるのか?
この流れが自然に広がるのか、それとも一度整理した方がよいのか?

今回の取り組みは、少なくとも「初心者でも参加できる」という話にとどまらず、「参加すれば循環の中に入れる」という状態までは来ていると感じています。

ここから先をどうするか。
無理なく、必要とされる形で続けられるのかどうかを、少し考えてみたいと思います。