『音楽について、夢や目標はありますか?』~その2

さいたま、大宮を中心に、バンド形式のコピー・セッションやライブイベントを開催するコミュニティ「ライブワゴンミュージック」です。

前回の続き、「年齢を重ねても音楽を楽しめる環境を作る」について、私の考えをお話しします。

(※その1はコチラから)

そもそも、音楽を楽しむ環境というのは人それぞれ違います。ジャンルによっても異なりますし、何を「楽しむ」と感じるかも人によって違います。これはあくまで、私自身の考えです。

ロックやポップスなど、いわゆるバンド形式で音楽を楽しむ場合、メンバーの存在が不可欠です。一般的には、趣味や音楽の方向性が合う仲間を集めてバンドを結成し、定期的に演奏を楽しむというスタイルが主流でしょう。私もバンドを組んで活動していますが、これまでベースとギターを半々で弾いてきたことや、やってみたい音楽のジャンルが多岐にわたることを考えると、固定のバンドだけでは限界を感じる場面もあります。そこで、不特定多数の音楽好きと一緒に、さまざまな音楽を演奏できる場があったら面白いのではないか?と考えました。

では、そうした関係性をどう築いていくか? やはり、何らかのサークルやコミュニティのようなものが必要だと思い、最初は既存の団体への参加も検討しリサーチしました。しかし、なかなか自分の理想に合うものが見つからず、「ならば、自分が求める形でコミュニティを作るしかない」と思ったのがきっかけ。

コミュニティを運営する上で、最も大切なのは「開かれているけれど、ある程度閉じている」という絶妙なバランスです。この関係性こそが、人とのネットワークやつながりを強めると考えています。親密すぎても窮屈になり、かといって疎遠すぎても関係が希薄になってしまう。このバランスをどう取るかは、今も試行錯誤しているところです(笑)

また、音楽を楽しみたいけれど、人とのコミュニケーションが苦手、あるいはあまり関わりたくないという人もいます。特に、音楽活動を始めたばかりの人や、しばらくブランクがある人には、そうした傾向が強いのかも。セッションの場では、周囲とうまくコミュニケーションをとる明るい人も多い印象ですが、私は「黙って演奏だけして、帰る」というスタイルがあっても良いと思っています。そういう楽しみ方も、十分にアリだと思うのです。

さまざまな人が集まり、音楽という共通テーマのもと、それぞれが自分なりに楽しめるコミュニティ。それを実現するためには、「どなたでも参加できます!」という言葉だけではなく、本当に参加しやすい環境を考えることが重要だと感じています。単なるスローガンではなく、実際に人が集まり、居心地の良さを感じられる場を作らなければ、継続的なコミュニティにはならないでしょう。加えてそこに「歳を重ねても」という課題も加わるわけです。なかなか難しい問題です(笑)

そんな私のコミュニティ運営において、中心となるイベントが「事前曲決めセッション」です。

ーつづくー